ヴェイン(VEIN)は、2020年春夏シーズンよりスタート。
デザイナーは榎本光希(Koki Enomoto)。
榎本のものづくりの根底にあるのは、建築家・ジャンプルーヴェへの敬意だ。プルーヴェは、建築家の資格を持たず、自らを建築家(architecte) ではなく建設家(constructeur) と呼んでいたという。また、スケッチをする際、 全体像からではなく、柱や梁といったディテールから描き始めた。「建築家のオフィスの所在地が部材製造工場以外の場所にあることは考えられない」 というプルーヴェの考え方に倣い、自身をデザイナーではなく企画者として捉え、 工場との念密なディスカッションのもとでものづくりを行っている。